不倫で慰謝料請求できる条件と注意すべきポイント
「不倫されたから慰謝料請求できるか知りたい」
不倫された側は不倫により受けた精神的苦痛について慰謝料を請求できる権利がある。
しかし、不倫されたからといって必ずしも慰謝料請求ができるわけではないことを覚えておこう。
この記事では、もしあなたが不倫をされた場合に慰謝料を請求できる条件と、知っておくべき注意点について詳しく解説していく。
知っているのと知らないのとでは、雲泥の差があるので最後までよく読むことをお勧めしよう。
不倫で慰謝料請求できる条件
一応行政書士でもあるので、不倫の場合になぜ慰謝料請求をすることができるのかをまず説明しておこう。
婚姻関係にある夫婦というものは、そもそもお互いに貞操義務を負っている。
簡単に言うと、パートナー以外とセックスをしてはならないということだ。
しかし、人はそんなに強くないもので、魔が差したり、一時の気の迷いでしてしまうこともあれば、本気でその人を好きになってしまうこともあるかもしれない。
ただし、その理由の如何を問わずセックスをしてしまえば、それは貞操義務に反してしまう行為であり「不貞行為（不倫）」となる。
よく不倫が犯罪だと勘違いしている人もいるが、いわゆる姦通罪（不倫）が存在していたのは戦前の話であり現在では犯罪には当たらない。
「よーしラッキー！不倫し放題じゃー！」
そう思ってしまった方は早計であると言わざるを得ない。
犯罪ではないが不法行為ではある為、、、
第709条（不法行為による損害賠償）
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者
は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
この民法第709条を法的根拠に、「不法行為による損害賠償｣を請求できる=慰謝料請求ができるということになる。
不倫で慰謝料請求できる条件は主に4つ挙げられる。
最低限これらすべての条件に当てはまらなければ慰謝料請求を行うことはできないことを覚えておこう。
☑️婚姻関係にあること
☑️婚姻関係が崩壊していないこと
☑️不貞行為があったこと
☑️不倫相手に故意・過失があること
婚姻関係にあること
不倫は婚姻関係にある男女に関して問題となる行為のため婚姻関係である必要がある。
いくら仲が良く、いつか結婚しようね♡と誓い合っていたとしても、基本的には婚姻関係が無ければ不倫ではない。
ただし、婚姻届を提出していない内縁の夫婦でも貞操義務は生じる。そのため婚姻関係にない内縁関係だったとしても浮気された場合には慰謝料請求を行うことができるケースもある。
不倫によって婚姻関係が崩壊したこと
慰謝料は不倫により受けた精神的苦痛に対して受けることができる権利となる。
そのため不倫されたことで婚姻関係が崩壊し、今までのような生活ができなくなったのであれば慰謝料請求を行うことができる。
しかし、不倫問題以前から婚姻関係が崩壊している場合には慰謝料請求は認められないというのが現在の判例である。
不貞行為があったこと
原則として、不貞行為とはパートナー以外の異性と肉体関係・性的関係を持つ行為のことだが、性交渉さえしなければ不貞行為にならないかというと、そうとも限らない。
実際に、判例では性交渉以外でも不貞行為と認められたケースはあるので覚えておこう。
不倫相手に故意・過失があること
不倫相手に慰謝料を請求する場合には不貞行為に対して故意・過失があることが重要。
故意：婚姻関係にある異性がいるとわかっているにも関わらず不貞行為を行った。
過失：不注意によって婚姻関係にある異性の存在を知らなかったこと
上記に当てはまるのであれば慰謝料請求を行うことができる。
しかし、その事実を知らなかったのであれば慰謝料請求は認められない。
不倫で慰謝料請求を行う際の注意点
不倫で慰謝料請求を行う際の注意点は主に2つ挙げられる。
☑️慰謝料請求の時効が過ぎている
☑️すでに十分な慰謝料をもらっている
慰謝料請求の時効が過ぎている
慰謝料請求は法律によって以下のように時効が定められています。
・不貞行為の事実とその相手を知ってから3年
・不貞行為が行われてから20年
これらのいずれかを経過した時点で慰謝料請求を行うことはできなくなる。
慰謝料請求を考えている場合にはこれらの時効を経過しないよう注意しなければならない。
すでに十分な慰謝料をもらっている
パートナーから不倫による慰謝料の相場に値する十分な慰謝料をもらっている場合には不倫相手に慰謝料請求を行うことはできない。不倫による慰謝料の相場は数十万~300万円と非常に幅広い。まずはどの程度が妥当な金額なのか調べてみてみよう。
まとめ
不倫による慰謝料請求を行うには不倫の事実が確認できる証拠を集めなければならない。
しかし自分で証拠を集めるのは心身ともに疲労し、精神的に傷ついてしまう場合もある。あなたの気持ちを汲み取った上で調査を行ってくれる探偵に依頼することをおすすめしたい。
下記リンクは浮気調査をこれから行う方に知っておいてほしい情報のみをまとめてありますので、目を通しておきましょう。
総合探偵社ミネルヴァのご紹介
ここまで記事をお読みいただきありがとうございます。
総合探偵社ミネルヴァの代表；川人将史（カワヒトマサフミ）です。
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また、行政書士事務所を兼業しておりますので、従来の探偵事務所の調査業務だけではなく、内容証明や離婚協議書などの作成などの業務にも対応しておりますし、お世話になっている離婚業務に精通した弁護士さんのご紹介も可能です。
フットワークの良さを生かし、大阪府・京都府・奈良県・滋賀県・兵庫県のほぼ全域を対応しております。（調査に関連する場合、全国対応も可能）
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人は誰でも弱い生き物です。時には魔が差して浮気をしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、どれだけ理由があろうと傷ついたあなたの心は簡単には癒えません。
決定的な証拠を用意し、まずは不倫を認めさせたうえで今後の道を探るべきだと私は考えています。
事務所代表 川人 将史
1987年生まれ
行政書士 ミネルヴァ行政書士事務所 代表として業務に従事。
過去の職歴
バーテンダー、キャバクラ、トラックドライバー、広告営業、商社
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